三陸・常磐うみのうまいもの2024 三陸・常磐うみのうまいもの2024

三陸・常磐の魅力を発信することで、本格的な復興や持続的な発展を後押しできればと、 今年も「三陸・常磐の下処理済みで時短調理できる水産品」を探してきました。ぜひお試しください。

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宮城県石巻市株式会社木の屋石巻水産

鯨の竜田揚げ 500g

鯨の竜田揚げ 500g
(商品番号:153775)
150円引きクーポン付き

¥1,225(税抜)

生姜をきかせた特製醤油タレに鯨の赤肉をじっくりと漬け込んだこだわりの竜田揚げです。食べ応えがあるサイズにカットしています。昔懐かしい鯨ならではのうま味を堪能できます。

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くじらベーコン(切り落とし) 80g

くじらベーコン(切り落とし) 80g
(商品番号:153953)

¥580(税抜)

リーズナブルに提供できる切り落とし原料のベーコンです。

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株式会社木の屋石巻水産をもっと詳しく!創業約70年。これからも鯨とともに。「木の屋石巻水産」

世界三大漁場の一つである三陸・金華山沖を控える石巻は、古くから捕鯨基地を持ち、鯨肉が親しまれてきた“鯨のまち”。今回はこの港町で創業し、長年にわたって鯨食文化を守り続けている加工会社「木の屋石巻水産」で、会社の鯨とともに歩んできた歴史やこだわりの商品などについて伺いました。

鯨の行商として“鯨のまち”石巻で創業。

鯨をモチーフにした美里町工場
鯨をモチーフにした美里町工場

たくさんの水産加工会社が並ぶ石巻市魚町に本社工場を構える、株式会社木の屋石巻水産。今回はそこから約20kmの距離にあり、2013年に竣工した美里町工場で、営業二課長の鈴木誠さんにお話を伺いました。

「弊社は初代がリヤカーを引いて鯨肉を売り歩く行商を生業としておりましたが、1957年に鯨大和煮缶詰の製造を始めて創業しました。戦後の食糧難の時代で、鯨肉は貴重なタンパク源としてよく食べられていたんです」。

石巻市鮎川には、国内有数の捕鯨基地があり、かつて港には鯨が活発に水揚げされていました。そして、肉だけでなく、皮や脂を加工する工場も多く立ち並んだことから「鯨のまち」と呼ばれていました。鈴木さんは「おそらくですが…」と前置きしながら話しました「石巻は鯨をお刺身で食べる消費量は、世界一だと思います。それくらい引き合いは強いですね」。同社では看板商品で、鯨肉の大和煮としては国内販売量トップを誇る「鯨大和煮」をはじめ、さまざまな鯨肉の商品を送り出してきました。

創業以来作り続けられている「鯨の大和煮」
創業以来作り続けられている「鯨の大和煮」

そして創業から約40年。会社を引き継いだ二代目が「石巻に根付く企業として、地元のものを活かした事業を地元で展開したい。そして『石巻』という産地を全国に広めていきたい」と、三陸の魚を使った缶詰を販売。朝、水揚げされた魚が早ければ昼には缶詰になるという港町だからこそできる手法で、数多くの賞を受賞するなど高く評価されています。

木の屋石巻水産の営業二課長・鈴木誠さん
木の屋石巻水産の営業二課長・鈴木誠さん

震災からの立ち上がるきっかけとなった鯨。

鯨以外にも、さまざまな魚の缶詰が愛され、順調に拡大してきた木の屋石巻水産ですが、2011年の東日本大震災により石巻港のすぐそばにあった本社と工場は壊滅的な被害を受けました。しかし、この危機的な状況を救ったのも鯨でした。

「鯨は震災後に製造を再開するきっかけとなり、いわば第二の創業を支える助けとなりました。石巻では特にお盆とお正月に鯨がよく食べられるのですが、まだ会社として先のことを考えられていない段階から、鯨を求める声が多く寄せられ、その期待に応えようとしたことが事業再開へ乗り出す一つのエネルギーになりました。」

同社では震災の年の年末にお正月向け鯨肉を仕入れて商品を販売。鈴木さんは「冷蔵庫も無く保存が効かないのでどうなることかと思いましたが、すぐに売り切れてしまい、改めて“鯨のまち”であることを実感しました」と振り返りました。その後、2013年には津波を受けない内陸部に美里町工場が竣工。鯨肉商品を作る拠点となっています。

また、近年では鯨肉100%使用の「イタリアンバーグ」など、鯨をはじめ、現代のライフスタイルに合わせた缶詰の商品を展開するなど、新たな歩みを進めています。それでは続いて、ミクリードで取り扱っている同社の商品についてご紹介します。

鯨肉100%の「イタリアンバーグ」
鯨肉100%の「イタリアンバーグ」
サラダなど料理に便利な「サラダサバ」
サラダなど料理に便利な「サラダサバ」

昔ながらの味わいとコリコリ食感がたまらない「鯨ベーコン切り落とし」

「鯨ベーコン切り落とし」1

ひげ鯨の皮と赤肉の2種類の部位をバランスよく混ぜ合わせ、昔ながらの製法で仕上げた一品。脂っこさがおさえられ、深みのある味わいで、噛めば噛むほどに旨みがあふれ、コリコリとした食感がやみつきです。お酒のおつまみのほか、チャーハンやサラダなどにもよく合い、ベーコン好きにはたまりません。

鈴木さんは「酢醤油やポン酢、からし醤油などをお好みでつけたり、七味マヨもおすすめです」と教えてくれました。

「鯨ベーコン切り落とし」2 「鯨ベーコン切り落とし」2

鯨肉が初めての人でも食べやすい!「鯨竜田揚げ」

「鯨竜田揚げ」

昔から鯨をよく食べてきた地元のお母さんたちが生姜醤油で味付け。衣がついた状態なので、冷凍のまま180℃に熱した油で2~3分揚げるだけで、大人も子どもも大好きなジューシーな竜田揚げに。1つずつバラバラの状態で冷凍されているので、好きな量を調理できて便利。油で揚げるのはもちろん、フライパンでも簡単に調理できます。

「鯨竜田揚げ」1 「鯨竜田揚げ」2

鈴木さんは「鯨肉を初めての方でも、おいしく食べやすい一品です。そのままはもちろん、マヨネーズやタルタルソースとの相性も抜群。油淋鯨などアレンジもしやすいメニューです」とおすすめしてくれました。

鯨食文化の裾野を広げるために、新商品にも挑戦。

創業や震災から立ち上がるきっかけとなった鯨について、鈴木さんは「石巻の方々の鯨に対する想いを大切に、これからも鯨食文化を守っていきたい」と語ります。「以前と比べれば全国的に食べられなくなっていますが、鯨肉のおいしさや優れた栄養面について伝えていきたいですね」。同社ではそのために、より鯨肉を食べやすいメニューの開発にも努めており、鯨肉文化の裾野を広めようと活動しています。

最後にこのページをご覧のみなさんへ、鈴木さんにメッセージをお願いしました。「弊社では、より飲食店で使いやすい新メニューにも挑戦中です。一度商品を試して、鯨肉のおいしさを知っていただければうれしいですね。鯨肉にはまだまだ新しい味わい方などがあると思います。鯨食文化を守るためにも、ぜひ、その可能性を一緒に広げていきましょう!」。

2024年9月掲載の「三陸・常磐 うみのうまいもの」はこちらから!

2023年9月~2024年1月掲載の「三陸・常磐のうまい水産加工品」はこちらから!

2022年9月~12月掲載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!

2021年10月~12月連載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!



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