
業務用パンの仕入れ方|仕入れ先の種類や選び方・取引までの手順
カフェやレストランでは、朝食やランチメニューをはじめ、サイドメニューとしてもパンの需要は高く、提供の質やスピードが店舗の印象を左右することもあります。そのため、業務用パンをどこから仕入れるか、どのようなパンを選ぶかは、店舗運営において重要な判断の1つです。
当記事では、業務用パンの種類(冷凍パン・常温パン)や仕入れ先の主なルート、仕入れまでの基本的な流れ、仕入れ先を選ぶ際のチェックポイントなどを解説します。これからパンの提供を始めたい方や、現在の仕入れを見直したい方は、ぜひ参考にしてください。
1.仕入れる業務用パンの種類

カフェやレストランでは、パンが朝食・ランチ・サイドメニューなど多用途で活躍します。料理との相性や保存性を考えて仕入れることが大切です。業務用パンには「冷凍パン」や「常温パン」などいくつかの種類があり、店舗のスタイルに応じた選択が求められます。以下では、それぞれの特徴を紹介します。
1-1. 冷凍パン
冷凍パンには、生地を冷凍したタイプと、焼き上げた後に冷凍された「焼成後冷凍パン」の2種類があります。特に焼成後冷凍パンは、焼きたての風味を急速冷凍で閉じ込めており、自然解凍やリベイクだけで手軽に本格的なパンを提供できる点が魅力です。
焼成後冷凍パンのメリットは、製パン設備がなくても高品質なパンを提供できる点や、仕込み・焼成の手間を省ける点です。一方で、デメリットとしては、冷凍保管スペースが必要であったり、種類によっては風味や食感がやや劣化したりする可能性がある点が挙げられます。業務用にも家庭用にも広く普及しつつある焼成後冷凍パンは、利便性と品質を兼ね備えた商品として注目されています。
1-2. 常温パン
常温パンは、焼成・調理済みの状態で納品され、再加熱の手間なくそのまま提供できるのが大きなメリットです。提供のスピードが求められる店舗や、トースター・オーブンの設備が限られている環境で活用されています。また、焼きたての風味がそのまま楽しめる点も魅力です。
一方で、賞味期限が1~2日程度と短く、在庫管理がシビアになるのが難点です。保存料が使われていないパンでは、夏場は特に劣化が早くなるため、仕入れ量の調整や保管方法に注意が必要です。短期間で消費できるメニュー構成に向いており、回転率の高い業態に適しています。
2. 業務用パンの仕入れ先の種類

業務用パンの仕入れ先は、食品展示会や見本市での比較検討も有効です。以下では、飲食店でよく採用される代表的な仕入れ先の種類について紹介します。
食品卸業者・業務用食品問屋
食品卸業者や業務用食品問屋は、カフェや飲食店が業務用パンを安定して仕入れる際によく利用されるルートです。幅広い商品を一括で取り扱っており、掛け払い対応や提案力のある営業担当がつく場合もあります。
一方で、契約には書類提出や信用確認などの手間がかかり、短期利用や少量発注には不向きな場合もあります。オンライン注文に対応している卸業者も多く、在庫管理の効率化にもつながります。
業務用通販サイト
業務用通販サイトは、時間や場所を選ばずに発注できる利便性が魅力です。近年は業務用に特化したECサイトも増えており、豊富な品揃えから小ロットで仕入れられるサービスも多く展開されています。
掛け払い対応や割引、クーポン配布などの特典もあり、コスト面でも活用しやすいのが特徴です。ただし、配送日数や送料、サイトの信頼性には注意が必要です。初めて利用する場合は、事前に評判や利用条件を確認しましょう。
地元のパン屋・ベーカリー
地元のパン屋やベーカリーから仕入れる方法は、地域に根ざした店舗にとって特に有効です。焼きたてのパンを安定して仕入れられるだけでなく、地域産業との連携や商品開発といった展開も可能になります。
特注品や季節限定メニューの共同開発、店頭での告知連携など、単なる仕入れにとどまらない相互送客の関係を築ける点が大きな魅力です。一方で、取引先の生産量や配送体制によっては納品数や納期に制限が生じることもあるため、事前の調整が重要です。
3. 業務用パンの仕入れまでの手順
以下に、業務用パンの仕入れまでの手順について、探し方と実際に仕入れるまでの流れを表形式でまとめました。
| 1. 仕入れ先の候補を調べる | 業務用食品問屋、ベーカリー、ネット通販、食品展示会など複数の手段で情報を集め、仕入れ先の候補をリストアップします。業界サイトや展示会レポートも活用しましょう。 |
| 2. サンプルを取り寄せる | 候補先に問い合わせて、商品サンプルを取り寄せます。冷凍パンの場合は焼成後の品質、常温パンの場合は賞味期限や保存性などもチェックします。 |
| 3. 商品の品質や価格を比較する | 複数のサンプルを比較し、味・食感・保存性・価格・ロット数などの条件を検討します。仕入価格だけでなく、配送費や支払い条件にも注目しましょう。 |
| 4. 契約や発注条件を確認する | 最終候補が決まったら、掛け払いの可否、納期、最低注文数、返品・交換対応などの条件を確認し、書面で契約内容を取り交わします。 |
| 5. 発注・納品スケジュールを決める | 初回の発注数や納品日、今後の発注頻度などについて担当者とすり合わせます。繁忙期の調整や定期納品の対応可否なども確認しておくと安心です。 |
4. 業務用パンの仕入れ先の選び方のポイント

業務用パンの仕入れ先を探した後、実際に取引するかどうかを判断するには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。パンの品質や価格だけでなく、対応の丁寧さや継続的な取引のしやすさも重要な判断材料となります。
以下では、仕入れ先を選定する際に確認すべき具体的なポイントについて紹介します。
4-1. サンプルの有無
業務用パンの仕入れ先を選定する際は、サンプルの有無を必ず確認しましょう。実際の味や食感、見た目などを事前にチェックできるサンプル提供は、商品選定やメニュー開発に欠かせない要素です。
無料でサンプルを提供してくれる仕入れ先であれば、比較・検討がしやすく、無駄なコストも抑えられます。一方、サンプルが有償または提供されない場合、開発費用がかさむリスクがあるため注意が必要です。
4-2. 品質と価格のバランス
業務用パンを仕入れる際は、価格の安さだけでなく品質とのバランスも重視する必要があります。どれだけ価格が抑えられていても、味や食感に問題があったり、焼成後の見た目が悪かったりすると、お客様からの評価が下がりかねません。また、品質にばらつきがある仕入先では安定した提供が難しくなります。
提供価格に対して適正な品質が確保されているか、自店のメニューやコンセプトに合っているかを総合的に判断することが大切です。
4-3. 取扱商品の種類・品揃え
取り扱っているパンの種類や品揃えの豊富さも、仕入れ先を決める重要な判断基準となります。たとえば、冷凍パン生地・焼成済みの冷凍パン・常温パンなど、調理工程に応じた選択肢があると、店舗のオペレーションに合わせて最適なものを選べます。
また、ロールパンやデニッシュ、バゲット、フォカッチャなど、メニューに応じたバリエーションが揃っている業者であれば、季節限定メニューや新商品の開発にも柔軟に対応しやすくなります。品揃えの幅は、店の個性を打ち出す上でも大きな強みになります。
4-4. 仕入れ先の信頼性
業務用パンの仕入れ先を選定する際は、企業としての信頼性を見極めることが重要です。取引実績が豊富で、一定の年数以上にわたり安定して事業を継続している業者であれば、納品体制や品質管理がしっかりしていると考えられます。
食品分野での安全性に配慮しているかどうかも確認しておきたいポイントです。たとえば、FSSC 22000などの食品安全マネジメントに関する国際規格の認証を取得していれば、衛生管理体制への信頼度も高くなります。
4-5. サポート体制
業務用パンの仕入れ先を選ぶ際には、取引後のサポート体制も重視しましょう。たとえば、商品の問い合わせに迅速かつ丁寧に対応してくれるか、納品トラブルが発生した際に柔軟なフォローが可能かなどは、日々の店舗運営に大きく影響します。
開業時の大量注文や特別対応が必要な場面でも、相談に乗ってくれる業者であれば安心です。オンラインでのサポートや定期購入に関するフォロー体制も、チェックすべき項目の1つです。
まとめ
業務用パンには冷凍パンと常温パンがあり、保存性や提供スタイルに応じた選択が大切です。仕入れ先は卸業者、通販、ベーカリーなど多様で、それぞれメリットがあります。取引先を選ぶ際は、サンプルの有無、品質と価格のバランス、品揃え、信頼性、サポート体制などを確認し、店舗の運営方針に合った仕入れ先を選びましょう。
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