三陸・常磐うみのうまいもの2024 三陸・常磐うみのうまいもの2024

三陸・常磐の魅力を発信することで、本格的な復興や持続的な発展を後押しできればと、 今年も「三陸・常磐の下処理済みで時短調理できる水産品」を探してきました。ぜひお試しください。

UMIUMA公式サイトはこちら

宮城県気仙沼市株式会社横田屋本店

【三陸産】おさしみほや 200g

【三陸産】おさしみほや 200g(商品番号:153905)

¥750(税抜)

鮮度がよく肉厚な三陸産ほやを、殻や内臓を丁寧に取り除き下処理をしています。お刺身や三杯酢・しゃぶしゃぶ・天ぷら・パスタによく合います。

ご購入はこちら
【三陸産】ほや塩辛 140g

【三陸産】ほや塩辛 140g(商品番号:153908)

¥830(税抜)

鮮度抜群のほやを、地酒がほんのり香る塩辛に仕立てました。三陸の真ほやは、クセがなくジューシーで、プルンとした食感が魅力です。

ご購入はこちら

株式会社横田屋本店社をもっと詳しく!創業宝永3年。気仙沼への想いと伝統を受け継ぐ老舗「横田屋本店」

1706年の創業以来、海苔の養殖をはじめ、三陸の海の恵みを原料にさまざまな商品を作ってきた老舗加工会社・横田屋本店。今回は13代目にあたる猪狩伸忠さんに地元への思いやミクリードで取り扱っている商品について伺いました。

仙台海苔の開祖となった4代目

明治末頃の八日町店舗
明治末頃の八日町店舗

復興への歩みを象徴する、気仙沼の新たなランドマークになっている“かなえおおはし(気仙沼湾横断)”のすぐそばに、株式会社横田屋本店の赤岩工場があります。2020年4月に新設された、この真新しい工場で取材に応じていただいたのは、13代目にあたる営業部課長の猪狩伸忠さんです。

「創業のことを話すと、そんなに古いのは神社くらいじゃないかと言われます(笑)」。同社の歴史は江戸時代の宝永3年(1703年)、初代が遠野から気仙沼に移り住み、横田屋として廻船業を起こしたことに始まります。「船で三陸の海産物を全国各地に届けていたのですが、4代目の猪狩新兵衛という人はさまざまな事業に手を出したり、かなり破天荒な人だったようで。その人柄が気に入られたのか、江戸で海苔の豪商だった桔梗屋五郎左衛門という方と親しくなったそうです」と猪狩さん。当時、新たな事業を模索していた猪狩新兵衛は、江戸の大森から海苔作りの職人を気仙沼に呼び寄せて、養殖をスタート。失敗を重ねながらも1857年に養殖を成功へと導き、“仙台海苔の開祖”と呼ばれるようになりました。

当時の住民は新たな仕事の創出に大変感謝したそうで、1887年、気仙沼の内湾・神明崎にある五十鈴神社境内には、「海苔養殖の神様」として猪狩新兵衛を祀る猪狩神社が創建されました。

4代目・猪狩新兵衛と神明崎・猪狩神社
4代目・猪狩新兵衛と神明崎・猪狩神社

奇をてらわずに、息の長い商品を

自社工場で丁寧に焼き上げられる海苔
自社工場で丁寧に焼き上げられる海苔

以降、気仙沼の新しい産品として定着した海苔をはじめ、横田屋本店では、アワビやウニ、ホヤ、海藻など、三陸沿岸で育まれた海の幸を、代々受け継がれる独自の製法で商品にし、地域内外の人たちに愛されてきました。「昔から地元の人が弊社の商品を他の地域の人に贈っていただくことが多く、全国から求められるようになりました」。

そんな横田屋本店の商品は、どれも昔ながらの手法や味わいを大切にしています。「奇をてらったものではなく、素材が引き立つようなシンプルな味付けにしている商品が多いですね。その時々のブームに左右されない、息の長い商品を目指していて、その姿勢が長い間、お客様からご指示いただいている理由なのかもしれません」。

続いてミクリードで取り扱っている、三陸産のホヤを使った2つの商品についてご紹介します。

株式会社横田屋本店 課長の猪狩伸忠さん
株式会社横田屋本店 課長の猪狩伸忠さん

新鮮な味わいを堪能できる「おさしみほや」

ほや画像 ほや画像

ホヤの魅力について、「五味(甘味・塩味・苦味・酸味・うま味)が感じられて、その人によって味の感覚が異なるほど、奥深く豊かな味わいが楽しめます」と猪狩さん。「ホヤを口にした後に水を飲むと、すごく甘く感じるんですよ。

「おさしみほや」は、旬のホヤのおいしさを解凍するだけで堪能できる一品。水揚げされたものをすぐ加工しているため鮮度抜群で、刺身や酢の物などに最適です。また、同社のネットショップには同商品を使ったアレンジレシピも掲載されているので、ぜひチェックを!

ホヤとパイナップルのマリパッチョ
ホヤとパイナップルのマリパッチョ
甘さと酸味の引き立つ白ワインのお供にピッタリ
ほやのシビ辛花胡椒漬け
ほやのシビ辛花胡椒漬け
苦みの効いたIPAビールや辛口の日本酒によく合う
レシピ1 レシピ2

50年以上前から多くの人に愛される「ほや塩辛」

ほや画像 ほや画像

冷凍・冷蔵技術が未熟な時代に、旬の短いホヤを一年中食べられるようにと、横田屋本店で50年以上前から作られてきた「ほや塩辛」。ほのかに地酒が香る珍味は、つきだしや箸休めなどにぴったり。これを食べて“ホヤ嫌い”を克服する人も多いそうで「ホヤ本来の風味を引き立つようにしながら、食べやすさにも配慮しているので、ホヤが苦手という先入観ある人にも試してほしいですね」と猪狩さんは勧めてくれました。

最後に、猪狩さんにミクリードをご覧のみなさんへメッセージをお願いしました。
「近年、他地域と同様、気仙沼や三陸でも獲れる魚介や海藻が変わってきています。しかし、地域への想いや商品のこだわりはそのままに、新しい商品を開発したり、変えるところ、変えないところを見極めながら、これからもおいしい商品をお届けしていきたいと思います」。
300年以上続く伝統にあぐらをかくことなく、横田屋本店の未来を見据えた挑戦の歩みは続きます。

2024年9月掲載の「三陸・常磐 うみのうまいもの」はこちらから!

2023年9月~2024年1月掲載の「三陸・常磐のうまい水産加工品」はこちらから!

2022年9月~12月掲載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!

2021年10月~12月連載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!



カテゴリから探す

商品を探す

カテゴリから探す

季節の小冊子2月号

カタログ44号


上へ