三陸・常磐の魅力を発信することで、本格的な復興や持続的な発展を後押しできればと、 今年も「三陸・常磐の下処理済みで時短調理できる水産品」を探してきました。ぜひお試しください。
UMIUMA公式サイトはこちら茨城県神栖市株式会社 鴨安商店
【国産】真いわし(大)さくら干し 4尾(商品番号:153189)
¥380(税抜)
旬の脂ののった大型真いわしを、100年以上使用した伝統のタレに漬け込み低温熟成させ、乾燥させたみりん干しです。新鮮大型いわしなので、焼成するとふわふわでお酒の進む味わいです。
ご購入はこちら【銚子沖産】めひかり唐揚げ 250g(商品番号:153152)
¥1,090(税抜)
銚子沖産のめひかりを、塩のみで下味をつけ、粉付けしました。薄味ですが、ふわふわのめひかりが味わえる価値のある唐揚げです。
ご購入はこちら株式会社 鴨安商店をもっと詳しく!挑戦することで、伝統の味を守りつづける。
「鴨安商店」
茨城県神栖市波崎地区の特産である「イワシの桜干し」を看板商品として、“常磐もの”をはじめ、前浜の新鮮な魚介類を中心に、多彩な加工商品を展開する「鴨安商店」。今回は100年以上の歴史を持つ同社の歩みや、これまで受け継がれてきたノウハウを活かした商品などを紹介します。
江戸時代より、水産業の町として発展してきた波崎地区
茨城県の最東南端、利根川の河口付近に位置する波崎地区は、江戸時代の頃より利根川を挟んだ銚子の漁業と共に発展し、波崎地区は水産業の町として栄えてきました。波崎漁港には豊富な魚介類が水揚げされ、その中でも長年国内トップクラスの水揚げ量を誇る銚子漁港と同様、イワシやサバなどが多く水揚げされます。
この波崎地区で明治15年に創業し、現在は波崎漁港に水揚げされるイワシなどを原料に商品づくりを行っているのが、株式会社鴨安商店です。今回は営業課長の羽生直喜さんを中心に、代表取締役社長の鴨川充治さん、常務取締役の川島武夫さんに会社や商品のことについて伺いました。
明治15年創業。波崎の水産業を牽引する「鴨安商店」
波崎漁港から車で10分ほどの場所に位置する「鴨安商店」。約7,000坪の広い敷地内には、直売所を併設した事務所や加工場、冷蔵倉庫などが建ち並び、鮮魚の仕入れから冷凍、加工、包装と、すべての工程をここで行っています。
明治15年(1882年)に創業した鴨安商店の8代目となる鴨川さんは、「当社は地域が発展する礎を築いたイワシ漁の歴史とともに始まりました。創業当初からイワシの加工などを行い、昭和10年から20年にかけては自社船を持ち、カツオの一本釣りをやっていたこともあります。そして、昭和40年頃から本格的に加工業とみりん干し製造業の二本柱へシフトしました」と説明してくれました。
同社のこだわりは目利きを活かして、旬の良質な魚を仕入れること。それを熟練の技を持つ職人たちが、丁寧に加工しています。魚の仕入れを担当している川島さんは「昔は買付の際に、よく社長に怒られました」と笑い、「仕入れは一瞬が勝負なので大変ですが、しっかりと鮮度と質を見極めています」と話しました。
さまざまな商品を展開している同社の看板商品が、大正元年から受け継がれてきた「桜干し」です。桜干しは、塩や砂糖などのみを使い、みりん干しのように味付けされたもの。“桜干し”の名称は、かつて桜が咲く季節が製造の最盛期であったこと、魚を開いて干した形状が桜の花びらに似ていたこと、生産者が桜のように花開くようにという願いを込めたものなど諸説ありますが、鴨安商店が発祥という話もあります。羽生さんは「昭和初期に始まったとされる桜干しの歴史ですが、当社が桜干しと名付けて商品化し、それを大阪や九州で売って歩いて全国に広まったという話もあります」と教えてくれました。
桜干しを守るため、新しい手法や味わいに挑戦
波崎地区の特産品として愛されてきた桜干しですが、この伝統の味わいは失われつつあります。羽生さんは「この地区に最盛期には桜干しを作っている加工業者が数十軒あったと聞いていますが、今では当社を含めて2社しかありません」と話しました。
その大きな理由となっているのが職人不足。鴨安商店でも、これまで作っていた「カタクチイワシの桜干し」の製造を中止にする決断を下しました。鴨川さんは「カタクチイワシは小さく、作業に多大な労力と時間がかかります。この決断はなかなか大変でした」といい、羽生さんは「ただ、この決断は桜干しという地域の味を、守っていくためでもあります」と続けました。
実際に同社ではカタクチイワシの桜干しの製造は中止したものの、マイワシや他の魚種による桜干しは製造を続けます。「例えばマイワシは大きいため機械で加工がしやすいんです。ただ、これまで同様20時間以上かけて、じっくり低温熟成させてから天日干しすることで、魚のおいしさを最大限に引き出しています」と羽生さん。鴨川さんは「現代的な労働環境なども考えると、“手間をかけずに、暇をかける”といった感じでしょうか」と語りました。
また、同社ではさまざまなコストや衛生面を考慮し、代々受け継がれてきた秘伝のタレと同じ味わいのタレを開発。羽生さんは次のように語りました。「100年以上積み重ねられてきたノウハウを活かしながら、何年も試行錯誤を重ねて、ようやく秘伝のタレに限りなく近い味わいに辿り着きました。このような挑戦を重ねることで、伝統の味や地域の水産業を守っていきたいと考えています」。
それでは次にミクリードで取り扱っている鴨安商店の商品をご案内します。
旬の素材を厳選した「【国産】真いわし(大)さくら干し 4尾」
旬のマイワシを使用した桜干しについて、川島さんは「旬の時期の1、2週間をピンポイントで買い付けています。このわずかな期間のマイワシは脂がたっぷり乗っており、骨も柔らかくて味が抜群です」と自信を見せます。 おすすめの食べ方は、グリルを使い弱火でじっくりと焼くこと。鴨川さんは「皮に少し焦げ目がつく程度まで焼くと、ふっくらとした食感になり、お酒のアテやごはんと一緒にいただくのにぴったりのおいしさになります」と話しました。
地元の漁師にも人気!「銚子産めひかり唐揚げ 250g」
2023年に発売してから、大きな人気を集めているのが銚子産のメヒカリの唐揚げです。「想像以上の反応で、地元の漁師の方々がわざわざ会社にまで買いに来てくれます」と手応えを語る羽生さん。
塩のみの味付けは控えめで、メヒカリの素材の旨みがしっかりと堪能できるようになっています。また、ふわふわとした食感の身は大きく見栄えもするため、飲食店からの引き合いも強い商品になっています。
これからも、おいしさを追求する姿勢は変えずに。
最後に取材に応じていただいた3名に、このページをご覧の皆さんへメッセージをお願いしました。
鴨川さんは「原料にこだわり、さらにそこに老舗の一手間を加えた商品を作っています。ぜひ、一味違う加工品のおいしさを味わってほしいですね」と言い、川島さんは「妥協せずに、真剣に魚を選んでいます。自信を持って商品をお届けしているので、一度試してみてください」と話しました。そして、最後に羽生さんが話しました。「当社には商品開発や買付、加工など、それぞれの分野にスペシャリストがいます。そして、皆がその魚の一番おいしい食べ方を知っていて商品に反映しているので、味は間違いありません!ぜひ、食べてみてください」。
時代の変化に合わせて、味わいや手法など、さまざまな物事を進化させている鴨安商店。しかし、おいしさを追求する想いは変えることなく、会社一丸となって商品づくりに向き合っています。
2024年9月掲載の「三陸・常磐 うみのうまいもの」はこちらから!
第1回
2023年9月~2024年1月掲載の「三陸・常磐のうまい水産加工品」はこちらから!
2022年9月~12月掲載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!
2021年10月~12月連載の「東北のうまい水産加工品」はこちらから!
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酒類販売 管理者標識 |
販売場の名称 及び所在地 |
酒類販売 管理者の氏名 |
酒類販売管理 研修受講 年月日 |
次回研修の 受講期限 |
研修実施 団体名 |
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株式会社ミクリード 東京都新宿区西新宿2-3-1 |
守屋 賢邦(モリヤマサクニ) | 令和4年 8月26日 |
令和7年 8月25日 |
一般社団法人日本 ボランタリーチェーン協会 |
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国分グループ本社株式会社 東京都中央区日本橋1-1-1 |
西川 貴志(ニシカワタカシ) | 令和6年 5月16日 |
令和9年 5月15日 |
一般社団法人日本 ボランタリーチェーン協会 |
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酒類販売管理者標識 | 販売場の名称及び所在地 株式会社ミクリード 東京都新宿区西新宿2-3-1 |
酒類販売管理者の氏名 守屋 賢邦(モリヤマサクニ) |
酒類販売管理研修受講年月日 令和4年8月26日 |
次回研修の受講期限 令和7年8月25日 |
研修実施団体名 一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会 |
酒類販売管理者標識 | 販売場の名称及び所在地 国分グループ本社株式会社 東京都中央区日本橋1-1-1 |
酒類販売管理者の氏名 西川 貴志(ニシカワタカシ) |
酒類販売管理研修受講年月日 令和6年5月16日 |
次回研修の受講期限 令和9年5月15日 |
研修実施団体名 一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会 |